2019.02.15.Fri

冷蔵庫の温度管理!手作業による問題点とは?

食品を扱う工場や店舗では、冷蔵庫の温度管理を手作業で行っている事業者が少なくありません。適切な管理ができていれば問題はありませんが、手作業にはデメリットやリスクなどがあると言えます。以下からは、冷蔵庫の温度管理を手作業で行う問題についてご紹介します。

冷蔵庫の温度とは

冷蔵庫に設置されている温度計、一見すると庫内温度を示しているように見えます。しかし、温度計の設置箇所によってはそれが正しい認識とは言えない可能性があることを覚えておきましょう。たとえば、冷蔵庫自体に表示されている温度のほとんどは、冷気の吹出口に設置されている温度計(センサ)で測定されています。そのため、この表示温度は庫内ではなく、あくまでも「庫内を冷やしている冷気の温度」と認識すべきです。そのため、たとえば冷蔵庫の扉が完全に閉まりきって折らず、庫内温度が上昇していたとしても、表示温度はほとんど変わっていないというケースも十分にありえます。このように、冷蔵機器に表示されている温度だけでは、保管食材の適切な温度管理・記録ができないという状況は少なくありません。上記のことを考えると、庫内の温度を確認・記録するためには、新たに温度計を購入して庫内に別途設置する必要があると言えます。

記入時の個人差

手作業による温度管理・記録には、個人差が出る可能性があります。チェックするスタッフによって、測定時間や記録精度が異なるのは大きな問題です。また、記録漏れや数値の読み違えなどのミスも考えられるでしょう。そのほか、管理が形骸化(見ていないのにチェックをしたことにする)といった状況もないとは言い切れません。こうした記録では、エビデンスとしての価値がなくなってしまいます。

● 【自動温度管理なら!】人の手による作業自体がほぼゼロに

温度センサのデータが自動で取得されるようになれば、記入漏れなどの人的ミスは基本的に起こりえません。また、測定基準も統一されますので、常に制度の高い数値の記録が実現できます。

管理簿の保存・保管

温度管理・記録を紙ベースの管理簿で行っていた場合、記入自体が手作業になります。こうしたアナログのデータは、その後の回収・責任者の確認・ファイリング・保管など、煩雑な作業を要します。加えて、保管期間が長くなればその分、どんどん量が増えてしまいます。また、オリジナルデータがひとつだけになってしまうため、紛失リスクが非常に高くなってしまうでしょう。もしもこの状況で監査や調査などを受けたとすれば、過去のデータを引っ張り出してくるだけでも一苦労。大きな労力を強いられると考えられます。

● 【自動温度管理なら!】デジタルデータだから管理も簡単

デジタルデータの利点は、どこまで細かな測定記録であっても物質的な量が増えない点です。また、紛失などのリスクも少なく、長期的な保存・保管に最適です。なお、当社の温度管理システム「ACALA」の場合は、直近2年間の全データにいつでもアクセスが可能となっています。

各種機関への提出

各種機関から温度記録の提出を求められた場合、手作業で管理していたデータだと数多のファイルの中から該当場所・日付のデータを探し出さなくてはなりません。また、自社でデータ分析をしようとする際にも、手書きの記録をExcelなどに転記する必要があります。データの量が多ければ多いほど、こうした作業は現実的ではありませんし、何よりも人的ミスが起こることで精度低下にもつながります。

●【自動温度管理なら!】信頼性の高いレポートを簡単に作成

第一に、自動温度管理のデータは非常に精度が高い点がメリットです。ACALAの場合は、データ改ざんが不可能な仕様となっているため、エビデンスとしての信頼性の高さも強みのひとつです。また、面倒な資料作成についても非常に簡単。日次レポートや月次レポートなど、必要な帳票はPDFやCSVの形式で自動作成・データ保存できるので、各種機関から提出を求められた場合もすぐに対応できるようになります。

ペン・紙などの異物混入

とくに食品工場など、食べ物を扱う現場においては、可能な限り外部の異物を持ち込まないのが衛生管理においては大切です。しかし、紙ベースの管理簿に手書きで記録を書き込むためには、ペンが必要になります。また、そもそも管理簿が紙ですから、切れ端などが出る可能性もあり、異物混入のリスクが高まります。

● 【自動温度管理なら!】センサ以外は基本的に必要なし

自動温度管理システムの場合、現場へ持ち込むのはセンサなどの装置のみ。操作をすることもほとんどないため、異物が発生するリスクが低減できます。加えて、当社のACALAの場合は完全ワイヤレスシステムとなっているため、配線が不要。よりリスクを減らせるのが特徴です。

まとめ

このように、手作業による冷蔵庫の温度管理にはさまざまなデメリット・リスクが存在します。自動温度管理は、それを払拭できるソリューションです。なお、当社がご提供するALACAは、連続データの取得を自動で行うだけでなく、WEBブラウザから利用可能な専用プラットフォームも特徴。導入後、すぐにご利用いただけます。また、センサをはじめとする装置は防塵・防水で、かつ種類も豊富。さまざまなシチュエーションに対応いたします。現在、手作業の温度管理に課題を感じられている方は、ぜひ当社までご相談ください。