ハンディタイプの芯温計にNFC通信機能を搭載したACALA FT

HACCPにおいては、加熱後の食材中心温度や冷却後の食材温度がCCP(重要管理点)として選定されることが多く、この作業に関わる記録・保管が非常に重要と考えられています。ACALA FTがあれば、ハンディタイプの芯温計と専用データ読み取り端末によって、”誰が”、”いつ”、”何を測ったか”、”何℃だったか”を簡単に記録できます。データはクラウドサーバに改ざん不可な状態で保管され、手書きの記録と比較すると飛躍的にデータの信頼性が向上します。遠隔地にいる管理者は複数拠点のデータを一括管理が可能で、また油まみれの紙帳票を廃止して、ペーパーレス化することも可能です。ACALA FTの導入によりCCPの管理を検討いただく場合、その前にまずPRP(前提条件プログラム)として重要な、冷蔵庫や冷凍庫のための温度管理システムACALA MESHの導入をオススメしております。ACALA MESHと併せてACALA FTを導入することで、より高度なHACCP導入を現場スタッフの労務負担を増やさずに実現できるでしょう

ACALA FTの特徴

使い勝手の良い芯温計

  • 使い勝手の良いハンディタイプでわずか60g ・IP67相当の防水性
  • 落下時に壊れにくい耐衝撃構造
  • φ1.6mmと細く設計された測温部により測定時の煮崩れを回避
  • 芯温計とリーダーの通信には混線や通信切断が発生しないようにNFC方式を採用
  • 電池寿命は1日2時間利用で2年。オートパワーオフ機能もついて安心

機能追加を繰り返すアプリを搭載したデータ読み取り専用端末

①予め登録したタスクから測定する対象を選択できます

②必要な情報を選んだら芯温計からデータを読込

③連続工程におけるデータの紐付けも簡単

④読み込んだ温度が範囲外の場合は通知

⑤温度測定後の事後対応コメントも追記可能

芯温計で測定した記録は、データ読み取り専用のAndroid端末に転送後、NTTドコモのLTE回線を使ってクラウドサーバに転送します。Bluetoothなどを利用したデータ転送では、稀に発生する通信干渉や混線などにより、データ転送できない事態が発生するため、確実にデータを送信できる交通系ICカードのSuicaやおサイフケータイなどでも使われているNFC通信を採用しました。CCPに採用されるシーンで、実はデータが転送(記録)されていなかった、という事態は絶対に回避しなければなりません。データ読み取り時に利用するAndroidアプリは、お客様のニーズに合うよう常にアップデートを心がけております。例えば、当初は単発工程のみにしか対応しておりませんでしたが、現在はスープやカレー、ソースの製造工程によく見られる「加熱→冷却→再加熱」といった連続調理工程の記録が簡単に紐付けできるようになっています。

芯温計仕様

本体サイズ W55・D45・H183mm
測温部 φ1.6mm
重量 約60g
測定温度範囲 −40〜260℃
測定精度 ±0.5±1digit(-9.9〜99.9℃)
±1.0±1digit(-40〜260℃)
分解能 0.1℃(-9.9〜99.9℃)
1℃±1digit(-40〜260℃)
応答性 2秒
電池寿命 2年以上(1日2時間使用、周囲温度25℃)