2023.05.05.Fri

温度記録・管理システムのレンタルはできる?

お試し利用や数日間のみの使用といった際に便利なレンタルシステム。しかし、温度記録・管理システムのような「システムのレンタル」はできるのでしょうか?その他、温度管理・記録に関連する温度ロガーのレンタルについても考えていきます。

温度管理・記録システムのレンタルは無い

結論からお伝えすると、温度管理・記録システムをレンタルの形式で提供しているベンダーは現状ありません。理由はさまざまですが、そもそもシステムには構築が必要であり、レンタルのような数日単位での貸出という手法には馴染まないからです。

そのため、温度管理・記録システムを利用したい場合には、現在は以下の2つから選択する必要があります。

  • 初期費用をかけて構築する
  • サブスクリプション形式でサービスを利用する

なお、前者はオンプレミス、後者はクラウドで構築される傾向にあります。いずれにしても、レンタルの形態ではなく、初期費用を払って“買う”か、月額料金を払って“使う”かのどちらかです。

>>結局安いのはどれ?自動温度記録・管理システム選びのポイント

温度ロガーのレンタルは可能

温度管理・記録システムのレンタルはありませんが、一部の機器についてはレンタルが行われています。たとえば温度ロガーです。

システム等は自社で開発をし、それ以外の機器をレンタルで賄うという場合、レンタルは有用です。とくに開発期間中であれば、テスト機として使用できるでしょう。

しかし、長期運用の場合は注意が必要です。多くのレンタル式温度ロガーは、数日~数カ月程度の価格設定です。サービス自体が、そもそも年単位などについて想定されていません。そのため、長期でレンタルしたとしても大きな割引もありません。結果、購入したほうがかなり割安になるでしょう。

また、レンタルできる機種が限られているため、自社に最適なものが借りられるかはラインナップ次第です。食品関連で用いられる温度計にはいくつか種類がありますが、用途に応じた使い分けも求められるため、この点は大きなデメリットです。

温度ロガーだけでシステム化は困難

もしも適切な種類の温度ロガーをレンタルで調達できたとしても、結局はシステムが構築できない限り、温度の自動管理は行えません。温度ロガーからデータを吸い上げ、それを蓄積し、集計・分析できるプラットフォームが必要です。

結論としては、前述と同じにはなりますが、自動温度管理・記録システムを導入する際にはシステムを構築するか、サブスクリプション型のサービスを使うかが2大選択肢です。構築の場合は、機器は購入が基本になると考えておきましょう。

ACALAの温度ロガーがレンタルの理由

 

ここまでご紹介してきたとおり、温度記録・管理システムのレンタルは難しく、可能となるのはあくまでも一部の機器のみです。しかし実際には、サブスクリプション形式のシステムのなかには、温度ロガーなどの端末を買取やリースで提供しているところも少なくありません。

一方、当社がご提供している自動温度管理・記録システム「ACALA」では、温度ロガーをレンタル式でご提供しています。以下で、その理由やメリットを解説します。

コスト削減

温度ロガーのレンタルが持つもっとも大きなメリットは、初期費用が掛からない点です。ACALAの場合、月々の料金にレンタル料金が含まれます。そのため、温度ロガーをはじめとする機器の購入費用が不要。はじめに大きな出費をかけることなく、温度管理・記録システムが導入できます。とくに、複数の箇所に温度ロガーを設置する必要がある場合には、コスト面で大きなメリットになるでしょう。

充実のサポート

温度ロガーを購入する際、問題となりやすいのがメーカーのサポート体勢です。たとえば保証期間が短いものの場合、期限を過ぎることを想定して買い替えについても考えなくてはなりません。無理に使い続けて制度不良などが起これば、食品の安全性にも悪影響が出てしまう可能性があります。

一方、ACALAの場合は定期的な温度ロガーの交換を行っています。料金は無料となるため、修理費などがかかる心配もありません。ある程度の期間を見込んで使用するのであれば、購入よりも安価にシステムが利用できます。

前述のとおり、ACALAはレンタル品となる温度ロガーの無償交換がサポートされます。不調などが起こる前に整備品が届くため、計測の精度なども安心。自社で校正を行うこともないため、手間も減ります。なお、温度ロガーを交換した際には、工場出荷時の精度検査結果が付属してくるので、大切に保管するようにしましょう。

ちなみに、ACALAは食品業界だけでなく、治験薬やワクチンなど、温度管理が非常にシビアな環境においても活躍しています。決して失敗が許されないような状況においても安定的な稼働をするという点において、大きな信頼感があるのが特徴です。

また、当社では温度校正サービスについても提供を行っています。交換を行う温度ロガーの場合には不要ですが、必要に応じて校正を利用できるという点は大きな強みのひとつです。

サブスクリプションで温度記録・管理をシステム化するならACALA

次に、当社がご提供するクラウド型自動温度記録・管理システム「ACALA」についてのより詳しい内容をご紹介します。

初期費用が無料

ACALAは、機器、計測データ、クラウドアプリケーションが連携したトータルサービスです。初期費用は不要。月額利用料金のみで温度管理・記録システムが利用できます。

 

専門知識不要で設置も簡単

ACALAはバッテリー駆動の無線センサを使用しており、配線工事が不要です。ネットワーク設定も必要なく、親機に電源を供給するだけで測定が開始されます。専門知識のない方でも簡単に設置できるのが特徴です。なお、当社の専門チームによるサポートを提供しているため、必要に応じてご相談ください。

 

防水防塵でお手入れ簡単

ご提供する温度センサは、防水防塵仕様であり、泡洗浄などにも耐えられる構造です。また、データを毎分測定・送信するセンサの電池寿命は、設計値で5年の長寿命。電池交換の手間もありません。電池残量については、専門チームが監視し、電池切れ前にお客様に連絡し、センサ本体を交換させていただきます。

リモート監視も可能

インターネット環境があれば、いつでもどこでも現在の温度を確認できるのがクラウド型システムの強みです。センサが従業員不在の夜間を含む、1分ごとに温度を測定・送信。さらに、過去2年間分のデータはクラウドサーバに保存されており、いつでも過去のデータの確認・分析が可能です。温度管理システムACALAを活用することで、過去と現在の記録を比較し、潜在的な問題を発見できます。

 

異常発生時にはアラートでお知らせ

ACALAでは、事前に基準温度や時間※4を設定することで、基準から外れた場合にアラートを送信できます。このアラートは、遠隔地にいるスタッフもメールや電話で受け取ることができ、現場ではブザーなどで通知することも可能です。

 

まとめ

温度管理・記録システムを利用する場合は、新たにシステム構築するより、サブスクリプション型がおすすめです。初期費用が抑えられたり、サポートが受けられたりといった点は、大きなメリットと言えるでしょう。当社がご提供する「ACALA」と合わせて、ぜひ導入をご検討ください。