2021.06.30.Wed

HACCP導入で増加する業務負荷の解決案

2021年6月1日、いよいよ完全義務化となったHACCP。しかし、導入によって業務が圧迫されているケースもあるでしょう。そこで今回は、HACCP導入で増加した業務負荷の解決方法について考えます。

2021年6月1日、HACCP導入・運用が完全義務化

2018年6月の「食品衛生法」の改正法案可決で、すべての食品事業者に対し求められるようになったHACCP導入・運用。義務化自体は2020年からはじまっていましたが、その後1年間は猶予期間とされていました。
そしていよいよ2020年6月1日、前述の猶予期間が終了し、HACCPは完全義務化となりました。そのため、現在はすべての食品事業者がHACCP、もしくはその考え方を取り入れた衛生管理を導入・運用していることになります。

HACCP導入・運用によって増加した業務負荷とは?

HACCPおよびその考え方を取り入れた衛生管理は、食品を扱う事業にとって安全性の向上など、多くのメリットをもたらします。一方、衛生管理手法が従来と異なることから、現場では人手不足やコスト増加などが発生している可能性が考えられます。

 

なかでも、HACCPおよびその考え方を取り入れた衛生管理で求められる管理・記録については、追加業務になるケースも少なくありません。数が増えれば増えた分だけ、コストも負担も大きくなってしまいます。

 

さらに、記録したデータを保管するためのスペースも問題になり得ます。通常、毎日の記録表は1~2年分ためておかなくてはなりません。この分量をためておくスペースを用意するのは大変ですし、何より無駄でしょう。さらに、保管たけでなく管理についても徹底しなくてはならず、その分手間やコストが増えます。

業務負荷軽減のためのキーワードはデジタル化と自動化

HACCPの導入・運用によって増えてしまった業務負荷。この問題を解決するためには、デジタル化や自動化による負荷軽減を検討しましょう。

データのデジタル化で管理工数と保管場所の問題を解決

紙媒体を用いた記録情報の保管には、上述のとおりさまざまな問題があります。そこで、記録情報はすべてデジタルデータとして扱うことが重要です。

記録開始から数年経ったとしても、デジタルデータであれば保管スペースに困ることはありません。管理も簡単で、分析なども行いやすくなります。万が一問題が発生したような場合でも、原因究明の材料をすばやく的確に取得できます。そのほか、データを分析することで現在の業務における問題が見つかり、より効率的な作業フローを検討するのにも役立ちます。

なお、近年はクラウド型のシステムも登場しており、よりデータの管理性が高まっています。インターネットに接続できる端末さえあれば、現場にいなくてもリアルタイムでデータにアクセス可能。クラウド上にデータが保存されているからこそのメリットです。

業務の自動化で人的リソースへの影響を軽減

HACCPの導入によって人的リソースが圧迫されてしまったのであれば、別の箇所でいかに業務を効率化するかが重要。そこでキーワードになるのが「自動化」です。

温度記録・管理業務を例に考えてみましょう。通常であれば、定時にスタッフが温度計の場所へ向かい、目視で確認した温度を記録します。しかし、この一連の動作は効率的とは言えません。また、人が手動で行う以上、ヒューマンエラーの発生も考えられます。

自動温度記録システムを導入すれば、これらすべてをオートメーション化可能です。スタッフがわざわざ温度計のある場所まで足を運ぶ必要もありませんし、人的ミスも起こりません。

さらに、計測の頻度も増えるため、データの連続性も高まります。そのため、もしも何らかの問題が発生した際でも、原因究明に関する時刻や場所等をピンポイントで把握できます。

HACCPで増えた業務負荷をACALA MESHが軽減

当社がご提供するクラウド型統合温湿度監視記録ソリューション「ACALA MESH」は、HACCPで増加した業務負荷を大きく軽減できるシステムです。

冷蔵庫等、温度の計測が必要な箇所に温度計を設定すれば、そこからは自動で連続した計測が行われます。データは無線でクラウドサーバに運ばれ蓄積。温度管理に特化したプラットフォームが用意されているため、専門知識不要で分析なども行えます。

このように、「ACALA MESH」はデータのペーパーレス化や温度記録の自動化はもちろん、温度記録・管理に関するトータルソリューションです。現在の温度記録・管理業務を効率化し、情報の正確性を高めるのにぜひお役立てください。

まとめ

HACCP自体は、食品事業者にとっても消費者にとっても大きな意義を持つ衛生管理方法です。しかし、それによって業務がスムーズに進まなくなるのは本末転倒。デジタル化や自動化による改善を考えてみましょう。もしも温度管理記録・管理で問題が行っているのであれば、ぜひ当社のACALA MESHをご検討ください。