2019.09.12.Thu

自動温度管理・記録システムで必要になるハードウェア・ソウトウェア

自動温度管理・記録システムを構築するためには、実に多くのハードウェア・ソフトウェアが必要です。温度センサやデータロガーはもちろん、ゲートウェイやサーバの設置、さらにはプラットフォームの用意も欠かせません。具体的に必要となる機器やソフトウェアを、以下でご紹介します。

温度センサ

自動温度管理・記録システムを構築するうえで、もっとも基本となるのが温度センサです。計測対象物の温度を計測し、データへと変換します。
ただし、計測物によって必要となる種類が異なります。とくに食品工場の場合は、室温や冷蔵庫内の温度計測はもちろん、食品そのものの温度を計測も考えられるでしょう。そのため、それぞれに応じた温度センサを選定しなくてはなりません。

データロガー

温度センサが計測したデータは、そのままだと失われてしまいます。これを蓄積するためのハードウェアがデータロガーです。便宜上、前項と分けてご紹介しましたが、温度センサと一体型のものも多数登場しています。省スペース化を図る上では、こちらのタイプを選びましょう。またデータの転送方式において、有線式・無線式の2種類があり、かつ無線式には各種通信規格の違いがあります。設置・運用のことを考えれば、無線式でかつ、安定性の高いモデルを選定しましょう。
加えて、食品工場での使用が前提であれば、防水加工タイプを選ぶのが大切です。次亜塩素酸洗浄や泡洗浄ができれば、衛生上も安心して運用できるでしょう。

ゲートウェイ(ベースステーション)

各データロガーと接続し、サーバへ計測データを送受信するための機器です。ネットワークの拠点として設けられるため、ベースステーションと呼ばれることもあります。
なお、ベースステーションにも有線と無線タイプが存在します。サーバが比較的近くにある場合は、有線を選ぶ選択肢も。しかし、比較的敷地の広い食品工場などの場合は、無線接続が求められます。なお、無線接続にもいくつかの形式がありますが、安定性の面で3G/LTE等の携帯通信網を用いるのが推奨されます。
なお、ゲートウェイは1箇所とは限りません。とくに大規模な食品工場の場合は、各データロガーとの物理的な距離の問題から、複数箇所に設置されるケースがあります。

サーバ

ゲートウェイがネットワークを通して送信した計測データ等を受け取り、蓄積するための装置です。主にオンプレミス型とクラウド型に分けられます。前者は自社内にハードウェアが設置され、原則自社で保守・運用を行います。一方、後者はクラウド事業者がベンダとなり保守・運用が行われる仕組みです。
いずれにもメリット・デメリットがありますが、近年ではコストや導入スピード、セキュリティ面が評価され、クラウド型サーバに注目が集まっています。

プラットフォーム

収集された計測データは、そのままだと取り扱いが困難です。それらを取りまとめ、解析するためのソフトウェアがプラットフォームです。データロガーと接続されたサーバ上、もしくはデータ解析を行うパソコンにインストールされます。
プラットフォームは自社で開発を行うケースもありますが、この場合には多大な開発費用・期間が必要であり、大きなハードルになりがちです。そのため、自動温度管理・記録システムを選ぶ際には、プラットフォーム込みで提供を行う事業者を選ぶのがおすすめです。

アラート・発光装置

異常値を示す計測データが検知された場合は、工場の設備等で何らかのトラブルが発生している可能性があります。この異常を音(ブザー)や光で知らせてくれるのがアラート・発光装置です。一般的に、プラットフォームの機能の一部として提供されます。
なお、プラットフォームのなかには、アラートをメールや電話などで発報できる機能を持つものがあります。スタッフが出払っている深夜などでも確実に異常を検知できるため非常に有用です。

クライアント端末

サーバにアクセスし、プラットフォームを操作するための端末です。多くの場合、パソコンが用いられます。
なお、クラウド型サーバの場合は、IDとパスワード管理を行いスマートフォンやタブレットといったモバイル端末から、いつでもどこでもアクセス可能になる点がメリットです。出先でも設備のリアルタイム監視ができるため、より高い危機管理体制の構築が可能でしょう。

ACALAならすべてをワンパッケージでご提供

上記でご紹介したハードウェア・ソフトウェアをすべて揃えるためには、多大な労力とコストがかかります。一方、当社がご提供する当社のクラウド型統合監視記録ソリューション「ACALA MESH」であれば、以下をワンパッケージにてご用意可能です。
 
・ 多種多様な温度センサ
・ 防水加工が施された無線型データロガー
・ 携帯通信網を使用するゲートウェイ
・ クラウド型サーバ
・ 多機能を備えたプラットフォーム
 
これらをすべて設定済みでお届けするため、到着したその日から運用が可能。さらに、月額料金制となるため、初期費用も0円です。

まとめ

自動温度管理・記録システムを導入するには、さまざまなハードウェア・ソフトウェアが必要です。しかし、当社の「ACALA MESH」であれば、労力とコストを最小限に抑えながら、即日システムの運用を開始できます。自動温度管理・記録システムを検討中のお客様は、ぜひ当社までご相談ください。