2019.05.23.Thu

自動温度管理・記録システムでクラウド型プラットフォームが選ばれる理由

2010年代にバズワードとなり、今では一般の方にまで広まったクラウド。自動温度管理・記録システムにおいてもその有用性は高く、導入によって多くのメリットを享受できます。そこで今回は、自動温度管理・記録システムにおけるクラウド型プラットフォームについて解説します。

食品の自動温度管理・記録で求められる要件

食品事業者が自動温度管理・記録システムを導入する場合は、リアルタイム性や確実性、操作性などがポイントです。それぞれについて見ていきましょう。
 

  • リアルタイムな監視
  • 食品の自動温度管理・記録において、リアルタイム監視が常時行えることは不可欠な要素です。合わせて、管理のしやすさや、トラブル発生時のアラート機能なども求められます。
     

  • エビデンスになる連続データの記録
  • 食品事業者は各機関や取引先に対し、温度管理・記録のレポート提出を求められる場合があります。この際に必要となるのは信頼性の高いエビデンス。そのため、精密な連続データを確実に取得できるシステムが必要です。
     

  • 労力・コストの低減
  • 自動温度管理・記録システムを導入したことで、管理者の労力が増え、結果として人員コストが増大してしまっては意味がありません。簡単に使えることは大前提。かつ、これまでの手間が減らせるシステムである必要があります。
     

クラウド型プラットフォームのメリット

温度管理・記録システムは、大きくオンプレミス型とクラウド型に分けられます。以下からは、クラウド型プラットフォームのメリットについてご紹介します。
 

  • いつでも・どこでも管理画面にアクセス可能
  • クラウド型プラットフォーム最大のメリットは、インターネット環境さえあれば“いつでも、どこでも”、冷蔵庫・冷凍庫の状況を知れることです。使うのはパソコンやスマートフォン、タブレットなど。アカウント情報などを用いてシステムにログインし、現況チェックが行えます。複数に拠点を構えるような事業の場合にも便利です。
     

  • 緊急時にはアラートを発報
  • クラウドシステムは24時間365日稼働しています。現場にスタッフが一人もない状況であっても、何らかの異常があれば即時アラートが発報。メールや電話などによってトラブルをいち早く認知できるため、その後の対応もスムーズです。被害も最小限に抑えられるでしょう。
     

  • 安定稼働で連続データを確実に保管
  • クラウド型プラットフォームは、オンプレミス型のように自社でサーバを設置し、保守・運用する必要はありません。「それだとトラブルが発生した際に自社でコントロールができなくなる」とお考えの方もいらっしゃいますが、考え方としては逆です。
    近年のクラウドサーバは専門業者がしっかりと保守・運営を行っているため、高い信頼感があります。また、自社に専門家が在籍していない場合は、むしろ回復までに多大な時間と労力を要するでしょう。また、バックアップやセキュリティ対策まで含めると、クラウドサーバのほうがより確実であるとも言えます。
     

  • 分析によるオペレーションの効率化
  • たとえば当社のACALAは、温度管理・記録に最適な設定がされています。導入したその日に温度分析の機能が利用できます。また、レポートの出力も簡単。わざわざ生データをExcel等のソフトに読み込ませる必要はありません。
    なお、クラウド型プラットフォームにはさまざまな種類があります。なかには、ACALAのような機能が備わっていないものも少なくありません。クラウド型プラットフォームを導入する際は、用途に合わせたものを選択するようにしましょう。
     

  • イニシャル・ランニングコスト共に安くなる
  • 自動温度管理・記録システムをオンプレミス型のサーバで組む場合は、少なくないイニシャルコストがかかります。ハードウェアなどの資産を自社で用意しなくてはなりませんし、何より保守体制を構えなくてはなりません。
    さらに言えば、サーバだけでなくプラットフォームの準備も必要です。もしも一から開発するとなれば、莫大なコストがかかるでしょう。一方、クラウド型プラットフォームの場合は、ハードもソフトもすべて揃った状態からはじめられ、かつ低コストです。
     

  • 導入スピードも課題のひとつ
  • オンプレミス型のデメリットはコストだけではありません。事業者にとって悩ましいのは導入スピードです。資産・保守体制の確保、プラットフォーム開発にはコストだけでなく多大な時間も要します。導入までに数カ月以上かかってしまうのは、ビジネスにおいて大きな損失にもなりえます。
     

オールインワンパッケージの「ACALA」がおすすめ

クラウド型プラットフォームの自動温度管理・記録システムをご検討中であれば、当社のACALAがおすすめです。
 
クラウドサーバやプラットフォームはもちろん、センサやゲートウェイなどのハードウェア機器、サポート対応までをワンパッケージでご提供。わざわざ市販品などを購入することなく、導入するだけですぐに自動温度管理・記録システムをご利用になれます。
 
設置自体も非常に簡単なので、機器が届いたその日から運用可能。さらに、初期費用は0円。月額使用料のみで導入いただけます。

まとめ

クラウド型プラットフォームは、自動温度管理・記録システムにおいて非所に有益なツールです。HACCP導入等を目指す食品事業者にとっても、大きなメリットをもたらすでしょう。ご検討中の方は、ぜひ当社までご相談ください。