2022.12.14.Wed

スマホ・PCで簡単にできる温度管理システムのメリット

温度管理の重要性は理解しているものの、手作業による確認・記録が業務負荷を高めてしまい、厳密なコントロールができていないという方は少なくありません。こうした際に活用したいのが、温度管理・記録システムです。とくに、クラウドベースのシステムであればPCはもちろん、スマホなどのモバイルデバイスを利用できるため、業務の効率化に最適。今回は、そんなスマホ・PC対応の温度管理システムを導入するメリットについて解説します。

スマホやPCで温度管理を行う方法とは?

食品工場や厨房などの室温や湿度、冷蔵・冷凍庫の庫内温度の管理は、食品の安全性を保つのに欠かせない業務のひとつです。これをスマホやPCで手軽にできるのが温度管理システムです。現場の温度計を目視で確認するのではなく、無線の温度ロガーなどのデータがデータベースに蓄積され、そのデータを分かりやすく表示できるのが大きなメリットです。

主な種類はアプリとブラウザ

スマホやPCで温度管理を行うためには、専用のアプリを使うか、ブラウザを利用してサービスにアクセスするといった方法があります。いずれも元のデータは同じであるため、情報の正確性や精度などは変わりません。一方、アプリのみを提供しているようなサービスもあるため、導入前には一度確認が必要です。

モバイルデバイスを使った温度管理のメリット

スマホやPCを使った温度管理には、さまざまなメリットがあります。以下で、その代表例について解説します。

手軽に温度管理が実施できる

人力による温度監視には労力と手間がかかります。定期的に現場まで足を運び、温度計をチェックするといったやり方は昔から行われてきましたが、効率的とは決して言えないでしょう。モバイルデバイスを使うと、離れた場所からより手軽に温度管理が行えるため、スタッフの労働負荷軽減にもつながります。

場所や時間にとらわれずに管理が可能

モバイルデバイスを使った温度管理は、端末がインターネットに接続されていれば24時間365日利用できます。事務作業中のデスクでも、工場や厨房以外の場所でも構いません。さらに言えば、出先や自宅からであっても現在の温度状況について確認が行えます。

荷物の軽減などで作業効率アップ

スマホやタブレットは携帯性に優れたデバイスです。そのため、普段の手荷物を減らせるというメリットがあります。さらに、何かしらの問題が発生した場合などにも、現場で持ち運びしやすく、その場で過去分も含めたデータの確認などが行えます。

同時接続で共同監視ができる

製品にもよりますが、モバイル端末に対応した温度管理システムには、同時接続が可能なものも少なくありません。この場合、複数人による同時監視も可能になります。たとえば、一人はスマホで自宅から、一人は社内のパソコンから、といった使い方も可能。より自由度の高い作業が可能になります。

ブラウザへのアクセスでサービスを利用するメリット

 

遠隔監視ができるシステムのユーザーインターフェースには、主にアプリとブラウザベースの2種類があります。アプリは手軽であるものの、OSにあったバージョンのダウンロードやインストールが必要で、ブラウザベースのほうが優れている点も少なくありません。以下から、ブラウザ版の温度管理システムが持つメリットについて解説します

機種やOSを問わず利用可能

アプリはOSごとに仕様が異なります。そのため、iPhone(iOS)のみに対応し、Android端末では利用ができない、といった場合も考えられます。もちろん、その逆も然り。さらに、一部の機種には対応しない、といったケースも。導入の際には、どの端末とOSをカバーしているのかについて慎重な確認が必要です。PCには対応していないというケースも多いと思います。

一方、ブラウザベースの場合には、スマホやタブレット、PCにプリインストールされているブラウザを使います。機種やOSを問わずに利用できるため、対応機種やOSについて思い悩む必要はありません。

インストール不要で導入も簡単

アプリは事前のインストールが必要です。社員数や担当者数が少人数であれば、そこまで大きな負担ではないでしょう。一方、規模の多い事業所など、スタッフ数が多い場合には、それぞれの端末にアプリのインストールが必要になります。

会社側で貸与している端末のバイア、コンプライアンスの関係で社員にアプリのインストールを禁止しているところも少なくありません。この場合、総務や情シス側で各端末に設定を行うなど、大きな手間がかかります。

ブラウザ版であれば、すでにインストールされているブラウザを利用できますので、別途アプリケーションのインストールは不要。ログイン情報などを用意できれば、すぐに利用開始できます。

また、アプリと違ってブラウザがあれば良いだけなので、別のスマホやパソコンでも基本的には利用可能です。社用携帯の充電が切れてしまったというような場合でも、プライベート用を使うなどすれば事態への対応が可能になります

アップデートなども自動で適用

アプリには定期的なアップデートリクエストが発生します。バグやセキュリティの観点から、アップデートの適用は必ず行うべきもの。しかし、ユーザー自身が忘れずにアプリの更新を行う必要があります。

ブラウザ版の場合は、サーバ側でソフトの更新が自動で行われるのが一般的です。そのため、端末側での手続きは不要。いつものようにアクセスするだけで、気付かないうちに最新版のソフトウェアを利用できます。

拡張性などの高さも魅力のひとつ

ブラウザは汎用性の高いソフトウェアです。そのため、専用アプリに比べると、自動化などの開発が容易になります。たとえばRPAツール(自動化ツール)やマクロなどと組み合わせることができれば、さらなる効率化も可能。使い勝手を考えた拡張を検討している場合におすすめです。

システム導入前にはユーザーインターフェースの確認が大切

ブラウザ版・アプリ版と問わず、システムの導入前にはユーザーインターフェースの確認を必ず行いましょう。業務効率において、プラットフォームの使い勝手は非常に重要です。操作画面を実際に触ってみて、使いやすいかどうかをチェックしてみてください。

また、サービスページに「スマホ対応」と記載があったとしても、それによって機能が制限されたり、アプリかブラウザで使い勝手が大きく違ったりしていれば、業務に支障を来すかもしれません。この点についても、確認を怠らないよう注意しましょう。

ブラウザでの温度管理・記録システムはACALA

当社がご提供する温度管理・記録システムであるACALAシリーズは、ブラウザにアクセスする方式で利用できるプラットフォームをご用意しております。機種やOSを問わずにご利用いただけるので、現在所有されているPCやモバイルデバイスですぐに利用可能です。

なおACALAシリーズは、温度ロガーはもちろん、ゲートウェイなどのネットワーク機器などをワンパッケージでご提供するサービスです。専用のプラットフォームについても導入後すぐに利用でき、専門知識も不要。料金も月額で初期費用不要なので、手軽に温度記録・管理システムを導入されたい方におすすめです。

まとめ

スマホPCに対応した温度管理・記録システムを導入することは、工場や厨房の効率的な温度管理に活用できます。現在の温度管理に苦慮されている場合は、ぜひ導入をご検討ください。